はじめに
プロダクトについて
Pretia は、開発者のみなさまが共有可能なAR体験を開発するためのプラットフォームです。
基盤技術として、3Dスキャナアプリで空間をスキャンして作成した「空間マップ」を使用します。開発者は、Unityで空間マップ上にARコンテンツを配置し、アプリをビルドすることでAR体験を生み出すことができます。また、マップの管理やSDKを使ったアプリの作成には、「開発者コンソール」というブラウザで管理できる開発管理画面を提供しています。詳しくは、AR Cloud Architecture を参照してください。
ARクラウド Pretia は大きく3つの製品で構成されています。
- 3Dスキャナアプリ - マップを作成するために空間をスキャンし、ARコンテンツを配置するためのマップを作成できるアプリです。現在、Android端末に対応しており、iOS端末への対応も進めています。
- 開発者コンソール - スキャンしたマップを管理し、アプリで使用するためのウェブアプリです。
- Pretia SDK - Unityを利用して、複数人で共有可能なAR体験を開発するためのSDK。AndroidおよびiOSアプリの開発をサポートしています。
主な機能
- マッピング:空間をスキャンし、点群マップを作成します。
- 複数方法でのリローカリゼーション:画像ベース、マップベースのリローカリゼーションを提供しています。
- マップの管理:同一箇所における複数マップにも対応しています。また、GPSによるマップの選定、Unityエディタ上及び開発者コンソールでのマップの可視化にも対応しています。
- マルチプレイヤー (Beta):ゲームホスティング、マッチメイキング、ゲーム内サービスを提供しています。
- コンテンツオーサリング:開発の負担を減らす機能を提供しています。
- Android、iOS でのリローカライズ
リローカリゼーション
リローカリゼーションとは、空間に基準点を作成し、発見する作業です。この基準点をシェアードアンカーと呼びます。
シェアードアンカーを見つけることで、デバイスは空間における自分の位置を認識し、ARの原点をシェアードアンカーの位置に変更することができるようになります。複数のデバイスが同じ空間でリローカライズする場合、同じ位置にあるシェアードアンカーを見つけることができるため、同じ座標系を「共有」することができます。これが、空間に永続し、共有可能なAR体験を実現するために必要な技術です。
マルチプレイヤー (Beta)
同じ座標系を共有することは、共有されたAR体験に対しての第一歩です。Pretia は、使いやすいネットワークAPIとマッチメイキング、リレーサーバーを組み合わせ、複数人が同時に楽しめるARアプリの開発を迅速に開始できるようサポートします。Pretia のマルチプレイヤーソリューションは、Pretia のリローカリゼーション機能とシームレスに統合できるように作られています。
コンテンツオーサリング
オブジェクトを配置し、現実の環境と正確に一致させるのは、厄介で時間がかかります。特に、コンテンツの位置を調整に多大な時間を使う必要がありました。
コンテンツオーサリングは、この問題を解決し、開発者がARコンテンツを迅速に反復できるようにするための一連の機能です。これらのガイドでは、ARコンテンツのオーサリングのワークフローにおける各ステップを説明します。